雑文

思いついたことを

死の破壊力はハンパない

この間、30年くらいのあつきあいのある友人Qに久しぶりに会った。1年ぶりくらいなんだけど、そのときは共通の友人Zの葬式のときだった。それで今回、軽く世間話をしていときにZの話になって「俺たちの友人知人で亡くなった人は30-40人くらいになるよ」と彼…

老人施設に入居中の母を訪問

去年の夏から母はグループホームに入居している。認知症になっていることがわかってから4年くらいだろうか。徐々に母の病気は悪化していって、ついには同居している妹の手に負えなくなってきたので、グループホームに入ってもらうことになった。 「もうお母…

フィナステリドの代替品としてのエビオス錠(AGA治療・ハゲ)

僕は何年か前から髪が薄くなり、その頃、ちょうど胃もたれをしたのでどんな薬が良いかネットで調べた。そしたらエビオス錠が良いと某巨大掲示板で勧められていたのを見た。しかもエビオス錠には髪が生える効果も期待できるらしい。 半信半疑で飲み続けていた…

帰省できなくなった話

先日、郵便局にゆうパックを出しにいった。そこの窓口で職員の人から梅干しのサンプルをいただいた。どうやら最近は郵便局でもいろいろな食物を販売しているらしい。 そういえば僕はこの何年も梅干しを食べていないのを思い出した。甘いものが多いスーパーの…

【恋愛】人生において愛し、愛されることについて

最近、鴻上尚史の人生相談コーナーをネットでみつけた。その中で「容姿が悪く、交際経験が一度もない」47歳女性に鴻上尚史が本音で応える」という一本があった。簡単に内容を紹介すると、47才女性は容姿にあまり恵まれず、これまで何回もいわゆる告白をして…

寝る前の作業

若い頃、寝る前にやることといったら歯磨きだけだった。それが50代半ばになった今は歯磨きの上に、フロスと歯間ブラシでせっせと汚れを落としている。先日、虫歯が見つかったのだが、歯科医が言うには歯茎が加齢とともに下がって汚れが挟まってフロスでは取…

人間の幸不幸は・・・

連休中に実家に半年ぶりくらいに帰った。コロナがまだ続いているので日帰りである。僕は週一くらいの頻度で電話しているが、母親は思ったよりもいくらかボケが進んでいた気がする。特に短期記憶が弱くなっている。他にも記憶の混乱が多々見られ、33年前に亡…

暴走老人プーチン、死ね

2月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻した。そのずっと前からロシア軍は国境に軍隊を何万人も配置していて世界中がその成り行きを見守っていた。まさか侵攻するはずはないという意見もあったが、これだけの数の兵隊を何ヶ月も駐留させて何も達成しないならば…

母親思いのヨシオさん

僕は40才くらいの頃、生活費に困っていたので障害者介助をやっていた。当時、二人の介助をやっていて、水、日曜日の泊まりがタケシ、日曜日の日中がヨシオさんだった。 ヨシオさんは当時、50代半ばだったと思う。生まれたときから脳性麻痺で、若い頃は歩くこ…

障害者Aさんの話

僕は大学4年生の頃から5年くらい一人の障害者の風呂介助をしていた。その障害者のAさんは筋ジストロフィー症に似た症状で、全身の筋肉が徐々に減っていく病気だが、心臓は無事でこの病気が原因で死ぬことはないらしかった。 日頃、Aさんは車椅子に乗って障…

同級生Y子の話

最近、幼稚園から中学校まで同級生だった地元の友人とLINEでつながった。彼は僕が唯一、連絡をとっている地元の友人である。名前をヒロシとする。 それまでは年に1、2回程度、メールで近況を報告しあっていたが、LINEになるとチャット方式なので連絡する頻度…

十五夜事件

83才の康夫は5年前に自動車の免許を返納した。その何年も前からときどき高齢者が人身事故を起こしているニュースを見て不安に思ったからだ。特に子どもでも轢き殺してしまったらたまらないじゃないか。 それから康夫は電動自転車(12万円もした)に乗ってあ…

快楽を長く味わうにはその代償を払わなくてはならない

小説家の西村賢太が亡くなった。2月4日にタクシーの中で意識がなくなり、病院に着いたときには心臓が停止していたという。享年54才。 www.yomiuri.co.jp 僕は私小説は好きではないので彼の小説を読んだことはないが、風俗好きを広言するなどキャラクターが面…

主婦パートの群れからはぐれた渡辺さんの話

昨日「おばさんたちも若い男が好きな件」を書いて思い出したこと。 僕は大学生の頃にダイレクトメールの発送のアルバイトをしていた。そこでは正社員の中高年の男女、パートの主婦、学生バイトの3つのタイプの人が働いていた。どこにでもあるような会社の誰…

おばさんたちも若い男が好きな件

大学3年から4年くらいの頃、僕は昼間にダイレクトメールの発送をするアルバイトをやっていた。僕が通っていた学部は夜間だったので、必然的に働くのは昼間になった。場所は大学の近く。 主婦の40代以上くらいの女性たちが印刷物を封筒に入れ、それを僕たち…

大学学費値上げ反対闘争・ストライキの思い出(1990年代)

僕が大学4年と6年生のとき、僕が所属する大学で学費値上げ反対闘争があった。1990年代初頭のことである。世の中的にはそういう種類の学生運動は60年代70年代で終わっていて、80年代にはその反動で白けた雰囲気が漂っていたから、当時も「今時そういうこと…

すべては結果オーライ

先日、友人たちの新年会があった。そこには数年ぶりで会う友人知人がたくさん来ていた。その中に6年ぶりくらいで会うルミという女性とその娘さんがいた。父親のタクロウは単身赴任で北海道にいる。娘さんは中学3年生で6年前はかわいらしい小学3年生だった…

行きたいところが無いという話

僕は子どもの頃、旅番組を見るのが好きだった。「兼高かおる世界の旅」なんかを観ていた記憶がある。子どものころは、大人になったら世界中を旅するのだと決めていた。せっかく生まれてきたのに、外国を見て回ることなく死んでしまうなんて耐えられないと思…

手紙の思い出

先日、郵便局にいったら窓口に寒中見舞いを出しませんか?という宣伝チラシがあった。年賀状とか暑中見舞いなら見聞きするけれど、寒中見舞いのハガキは出したことももらったこともない。まぁ、ネットの普及で年賀状が減っているので、郵便局としては理由は…

老成した少年

数年前にテレビを観ていた。それは貧困問題をテーマとしたもので、特に十代の少年少女が貧困家庭の中でどういう問題に直面しているかというものだった。両親が離婚してシングルマザーに育てられ、父親からは養育費がまともに支払われていなかったり、親の虐…

押入れの中のアルバム

今から3年くらい前のこと。母が認知症にかかっていることがわかった。その数ヶ月前からどこかおかしいと思うことが多くなり、兄が母を病院につれていった。そしてテストを受けて脳のMRIを撮って正式に認知症と診断された。 母はやたらとお金の心配をして財…

中学の部活の教師について

僕は中学の頃(80年代初め)、野球部だった。僕が通っていた学校のすぐ横に町営の立派な芝生の野球場があったので、毎日のようにそこで練習をした。毎日、キャッチボールとノックばかりしていた。せっかく野球場があるのに部活内で試合をしたことはほとんど…

父の病気

僕が小学一年生の頃の話。 ある日、父が布団に寝て何かうわ言のようなことを言っている。父が僕たち兄弟三人を枕元に呼んで「もうダメだ。俺はもうダメだから、お前ら元気にやれよ。お母さんを守ってやっていけよ」などと半ば意識朦朧とした状態でつぶやいて…

東京のゴミゴミした街並みに狂いそうになった話

僕は地方の郡部で生まれ育った。実家があるところは住宅街ではあるが、周りには山や田んぼ、畑があった。駅までは歩くと70分くらい。特徴は特にないのんびりした地域だ。 そんな田舎から東京の大学に入学(80年代後半)した僕は都心?の豊島区雑司が谷に住む…

大学受験の迷走

僕は大学に進学した。家は田舎(郡部)にある牛乳屋。父親は中卒で母親は高卒だが、母親はローマ字のアルファベットをabcまでしか言えない。d以降は知らない。どうしてそれで高校が卒業できたのか理解不能なレベルである。 また家には大人が読むような本は1…

55歳の童貞

僕の知人で現在55才で多分、童貞だろうと思われる人がいる。ここで仮に名前をヨシオさんとする。確か15年くらい前には彼は自分で童貞と語っていて、それから女性関係があったと聞かないので、まず間違いなく今でも童貞だろう。尚、ヨシオさんは人権や性差別…

偉大な人1 ナベちゃん

今から2年半くらい前の夏の夜、ナベちゃんは仲間たちと楽しく酒を飲んで音楽に合わせて踊っていた。場所は河川敷。皆で自家発電で電気を作ってDJもした。 宴もたけなわの頃、缶チューハイをたらふく飲んだナベちゃんは河原の草の上に突っ伏して倒れた。本人…

牛乳屋の息子

僕の実家は牛乳配達を家業としていた。僕が生まれる頃に父が独りでバイクで配達することから始めて、最後は母が独りで軽トラで配達していた。全部で40年以上、続けたことになる。 僕の生まれてから最初の記憶は、4才頃のこと。夜中に目覚めてみると母がいな…

無免でバイク事故を起こして家庭裁判所に

昨日の記事で19歳のときに無免許でバイクに乗って車とぶつかった事故を起こしたことを書いた。2日で病院を退院して、比較的後遺症は軽微だったのですぐに日常生活に戻れたのだが、僕は無免許運転という犯罪を犯したので家庭裁判所に呼ばれた。 父と一緒に行…

バイク事故をやった話(19才)

当時、僕は無免許だったのだが、浪人時代に僕はよく親のバイクに乗っていた。親に見つかったら怒られるので、主に親が家業の牛乳配達をしている深夜にあちこち乗り回していた。 ある日の深夜、朝の牛乳配達に出掛けてから僕はいつものようにバイクを出した。…