雑文

思いついたことを

無免でバイク事故を起こして家庭裁判所に

昨日の記事で19歳のときに無免許でバイクに乗って車とぶつかった事故を起こしたことを書いた。2日で病院を退院して、比較的後遺症は軽微だったのですぐに日常生活に戻れたのだが、僕は無免許運転という犯罪を犯したので家庭裁判所に呼ばれた。

父と一緒に行くと、最初に裁判官みたいな人と一対一で僕がやったことがいかに重大な犯罪であるかみたいなことを聞かされた。

それから広めの部屋に親と一緒に入った。そこには僕と同年代の十代の若者が親とペアで座って並んでいた。そこで少年少女たちがどういう事故を起こしたのか話した。中には土方をやっていて、上司から無理な重量オーバーを強要されてブレーキが効かずに追突事故を起こした男もいて同情した。大半が乗用車による事故で、僕みたいに大学受験を控えていそうな者は他にいなかった。

それで最後に人身事故がいかに恐ろしいかという脅しのビデオを観て、感想文を書いて終わった。僕はビデオを観て本気で事故が怖くて、二度と無帽な運転はやめようと心に深く誓っていたのだが、他の二人くらいの人のアンケートは「特に何も思わなかった」のところに丸がつけてあって衝撃を受けた。自分がいかにうぶで感じやすい少年であるか、同年代でもすでに社会に出ている人とはまるで違うのだなと思い知らされた気がした。

それから数年後、僕は原付バイクの免許を取った。しばらくバイクに乗っていたが、親がそのバイクを廃車にしてからはその後、30年くらいバイクに乗っていない。車の免許も取っていない。事故が恐くてとても乗ることができない。おそらく今後、死ぬまで運転をすることはないと思う。