雑文

思いついたことを

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

母親思いのヨシオさん

僕は40才くらいの頃、生活費に困っていたので障害者介助をやっていた。当時、二人の介助をやっていて、水、日曜日の泊まりがタケシ、日曜日の日中がヨシオさんだった。 ヨシオさんは当時、50代半ばだったと思う。生まれたときから脳性麻痺で、若い頃は歩くこ…

障害者Aさんの話

僕は大学4年生の頃から5年くらい一人の障害者の風呂介助をしていた。その障害者のAさんは筋ジストロフィー症に似た症状で、全身の筋肉が徐々に減っていく病気だが、心臓は無事でこの病気が原因で死ぬことはないらしかった。 日頃、Aさんは車椅子に乗って障…

同級生Y子の話

最近、幼稚園から中学校まで同級生だった地元の友人とLINEでつながった。彼は僕が唯一、連絡をとっている地元の友人である。名前をヒロシとする。 それまでは年に1、2回程度、メールで近況を報告しあっていたが、LINEになるとチャット方式なので連絡する頻度…

十五夜事件

83才の康夫は5年前に自動車の免許を返納した。その何年も前からときどき高齢者が人身事故を起こしているニュースを見て不安に思ったからだ。特に子どもでも轢き殺してしまったらたまらないじゃないか。 それから康夫は電動自転車(12万円もした)に乗ってあ…

快楽を長く味わうにはその代償を払わなくてはならない

小説家の西村賢太が亡くなった。2月4日にタクシーの中で意識がなくなり、病院に着いたときには心臓が停止していたという。享年54才。 www.yomiuri.co.jp 僕は私小説は好きではないので彼の小説を読んだことはないが、風俗好きを広言するなどキャラクターが面…