雑文

思いついたことを

人間の幸不幸は・・・

連休中に実家に半年ぶりくらいに帰った。コロナがまだ続いているので日帰りである。僕は週一くらいの頻度で電話しているが、母親は思ったよりもいくらかボケが進んでいた気がする。特に短期記憶が弱くなっている。他にも記憶の混乱が多々見られ、33年前に亡くなった父を3、4年前に亡くなったと言ったりしていた。

世間話は普通にできる。3年くらい前にボケが発覚したときには今年が何年かわからなかったが、今は「令和4年」と答えることができる。ただ西暦はわからない。

あと、腰が痛むということで立ち上がるときにつらいらしくベッドから起き上がるときは顔を痛みで歪めていた。でも骨には異常がなく、スタスタ歩けるのでそれほど深刻ではないようだ。

母の認知症の程度は比較的軽いと思うが、同居している弟は精神的につらいらしくグループホームに入れようかと考えているらしい。その費用は月に16万かかるという。母の貯金と年金と息子たちの金で出せない額ではないが、これから何年生きるかわからないから簡単には踏み切れないでいるらしい。僕としては実家で孫らと一緒に暮らして欲しいが、実際に日頃世話をしているわけではないので僕からは何も言えない。

弟から聞いた話では、家の近所の母と同年代の人の中にはやはり認知症で施設に入っている人もいる。近所のマツダさん(仮名)は自分の名前が分からなくなっているらしい。また母と仲が良かった人の大半が施設に入っているか子供のところに行っている。
ボケが重度のマツダさんの話をするときの母は口ぶりがどこか優越感に持っているような感じがする。私はあの人よりもずっとマシだと。人は年老いて衰えてまでも他人と比較してがっかりしたり元気をもらったりするものなのだ。人間の幸不幸は、死ぬまで誰かと比べることで決まるものらしい。。。